2025年5月23日に公開された映画『父と僕の終わらない歌』。寺尾聰さんと松坂桃李さんが親子役で共演し、認知症を患う父と息子の絆を描いた感動作です。
実話を基にしたストーリーと心に響く音楽が、多くの観客の涙を誘っています。この記事では、映画の見どころやSNSでの反響を交えながら、その魅力をお伝えします。
映画『父と僕の終わらない歌』作品情報
- 公開日:2025年5月23日
- 出演:寺尾聰、松坂桃李、ディーン・フジオカ、松坂慶子、佐藤浩市 ほか
- 監督:小泉徳宏(『ちはやふる』シリーズ)
- 音楽:横山克
- 原作:イギリスの実話を基にしたストーリー
ストーリー概要

横須賀で楽器店を営む間宮哲太(寺尾聰)は、アルツハイマー型認知症と診断される。息子の雄太(松坂桃李)は、父の夢だった音楽活動を再び始めさせようと奮闘する。
父と息子、そして周囲の人々との絆が、音楽を通じて深まっていく感動の物語。
感想&見どころポイント
この作品は、観る人の状況によって感想が大きく変わるように思いました。
実際、身近な人に認知症を患った経験のある人にとっては共感ポイントも多いと思いますし、大切な人が認知症を患ったら…と想像するだけで胸が苦しくなると思います。
そんな映画の感想と共に見どころポイントをお伝えしたいと思います。
寺尾聰の歌声と哲太のキャラクター
寺尾聰さんが演じる哲太は、認知症を患いながらも音楽への情熱を失わない人物。
「寺尾聰さんの歌声が素晴らしかった!」との声も多く見られました 。
劇中たくさんの音楽が流れますが、どれも寺尾さんの歌声がとても心地よく響いていました。
息子役の松坂桃李さんも一緒に歌うシーンは、松坂さんの低音も相まって素敵でした!
また、横須賀商店街の副会長である哲太は、商店街の人気者!
彼の歌声に惚れ、彼の歌を待っている人が大勢いる。
結婚式のシーンでも、みんな本当に楽しそうに哲太を見ていて、彼がこの町の人から愛されているのがよく伝わりました。
徐々に進行していく症状…
ストーリーの序盤から「道に迷っちゃってさ」と冗談めかして話していた哲太。
「横須賀生まれ、横須賀育ちでどうやって迷うんだよ!」と息子である雄太は笑っていましたが、この時からもうアルツハイマー型認知症の症状が現れていたのです。
医者に「初期のアルツハイマーですね」と申告されても、「病名がついて良かったね」と笑って過ごす夫婦。
まさにおしどり夫婦で、お互いのことを本当に愛しているのが分かりました。
少しずつ物忘れが酷くなっていき、家中を荒らし、ついに愛する妻にケガをさせてしまいます。
このシーンは、どれだけ脳機能が低下しても力のある男性が怖く感じてしまいました。
愛する音楽が頭から消え始め、愛する息子も分からなくなってしまう…
病気だと頭で理解していても、胸がギュッと締め付けられるシーンでした。
アルツハイマーという重いテーマの映画ですが、家族に愛され、仲間に愛される哲太の人となりが愛しくて、心がじわっと温かくなる、そんな作品でした。
松坂桃李の繊細な演技
息子・雄太を演じる松坂桃李さんの演技も素晴らしかった。
父を支える姿や葛藤を抱える表情がリアル。
両親に愛されて育った一人息子。町の人気者でお調子者の父を恥ずかしく思う一方、そんな父を尊敬し、自慢に思う心情も演技に現れていました。
だからこそ、変わっていく父の姿に心が追い付かず…
荒れる父の姿に絶望し、母(律子)とどうしようもなく落ち込む様子もリアルでした。
ラストの泣きのシーンもさすが松坂桃李!
「松坂桃李さんの涙は圧巻だった」との感想も多く上がっていました。
実話に基づく感動のストーリー
本作は、イギリスの実話を基にしたストーリー。
「実話ベースで泣けた」「展開がベタでも実話なら納得」との声が多く、リアリティのある物語が観客の心を打っています 。
歌うことが大好きな父の姿をネットにアップし、その歌声にたくさんの人が勇気付けられる。
心無い言葉を投げつける人も中にはいるけど、哲太の歌は多くの人を励ましてくれました。
病気に負けず人の心を動かしたこのストーリーが実話だということにも感動を覚えました。
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SNSでの反響
「泣ける」「感動した」の声多数
SNSでは、「泣けた」「感動した」との感想が多数投稿されています。特に、父と息子が一緒に歌うシーンや、ラストのライブシーンに涙した観客が多いようです。
寺尾さんの演技がとてもリアルだった。認知症の家族を思い、優しくしようという気持ちになった。
寺尾さんの歌声が素晴らしかった!
重いテーマなのに笑えるシーンもあって、観やすかった
哲太と律子のような夫婦になりたい…
音楽と映像美への称賛
横山克さんの音楽や、小泉徳宏監督による映像美も高評価。「音楽が感情を引き立てていた」「映像が美しく、物語に引き込まれた」との声が寄せられています 。
横須賀の海岸線や「MAMIYA MUSIC STORE」のロゴ入りの車。間宮家の内装など、細部までこだわっているのを感じました。
また、エンドロールで流れる劇中歌の訳まで引き込まれる作りとなっていました。
まとめ
『父と僕の終わらない歌』は、認知症という重いテーマを扱いながらも、音楽と家族の絆を通じて希望を描いた感動作。
寺尾聰さんと松坂桃李さんの名演技、心に響く音楽、そして実話に基づくストーリーが、多くの観客の心を動かしています。ぜひ劇場で、その感動を体感してみてください。

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